BIOGRAPHY
小林 桂 (こばやし けい)
1979年5月9日東京・新宿生まれ。
祖父はジャズ・スティールギタリストの村上一徳、父はジャズ・ピアニストの小林洋(よう)、母はジャズ・ヴォーカリストの村上京子という音楽一家の環境に生まれ育つ。
幼少期に観たアメリカのミュージカル映画やショーなどに感銘を受け、エンターテインメントの道に進むことを決意。
5歳より習い始めたクラシックバレエでは英国王立ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンスの世界共通検定試験にて最年少、最高点を獲得。多くの最優秀記録を残し、様々な舞台出演、ミュージカル主演などを経験。
中学の吹奏楽部でドラムを始めたことをきっかけに、より音楽にのめり込む。ドラムを叩きながらジャズスタンダードを口ずさむようになり、ジャズドラム、ピアノ、ヴォーカルを独学で学ぶ。
十代の頃より都内のジャズクラブ、ライヴハウスでドラマー、ヴォーカリストとしてライヴ活動を開始。
1995年16歳、神戸ワールド記念ホールにて行われた阪神淡路大震災チャリティーイベント・コンサート「Big Hand」にヴォーカリストとして参加。ハービー・ハンコック(P)ら世界的ミュージシャンと同じステージに立つ。
1996年17歳、阪神淡路大震災のチャリティーアルバムにてヴォーカリストとして初のCD「K列車で行こう/17才のジャズ」をリリース。被災した高校生によるビッグバンドと共演。
同年、ベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラのジャパンツアーにゲスト・ヴォーカリストとして参加。
翌年18歳には初のリーダーアルバム「18/ P.S. I Love You」を発表、話題となる。
1999年20歳、スイングジャーナル誌読者人気投票 男性ジャズ・ヴォーカリスト部門第1位に輝き、
アルバム「ソー・ナイス」 (somethin’else/東芝EMI 現:ユニバーサルミュージック)で
「日本が誇る20歳の天才ヴォーカリスト」の呼び名でメジャーデビュー。
大ベストセラーとなり各マスコミにも多く取り上げられる。
2000年、ミュージカル「ミラクル」(原作:辻仁成、音楽:宮川彬良)の主役に抜擢、主演。
同年、スコット・ハミルトン(T.sax)、エディ・ヒギンズ(P)らのジャパンツアーにゲスト・ヴォーカリストとして参加。
スイングジャーナル誌ゴールド・ディスクほか、ニュー・スター賞、日本ジャズ・ヴォーカル大賞、ジャズ・ディスク大賞、日本ゴールド・ディスク大賞、文化庁主催芸術祭レコード部門優秀賞等、数多くの賞を受賞。
中国・台湾・韓国・シンガポールでもアルバム発売。
シンガポール音楽祭にて初の海外単独コンサート実施。
2001年、米・NYブルーノートに自己のグループ率いて最年少出演。
NY公演にNHKが密着、2時間のドキュメント番組「NHKドキュメント/小林桂 奇跡のジャズ・ヴォーカリスト」として放送される。
同年、アニメ映画「メトロポリス」(原作:手塚治虫、脚本:大友克洋)にて主役ケンイチ役の声優に抜擢。
同年、神宮球場ヤクルト-巨人開幕戦セレモニーにて、また翌年東京ドームで行われた日米野球2002開幕戦にて、父・小林洋のピアノ伴奏で「君が代」をジャズアレンジにて独唱という偉業を成す。
2002年、マルイ・メンズブランド「ビサルノ」のイメージキャラクターを務める。
2003年、フジテレビ系ドラマ「フジ子・ヘミングの軌跡」(出演:菅野美穂、十朱幸代、野際陽子、ウエンツ瑛士ほか) にてジャズシンガーのケン役として出演。
同年、東京ディズニー・シーにて開催されたスペシャル・イベント「ディズニー・デリシャス・デイズ」において、スペシャル・コンサートをパーク内の劇場「ブロードウェイ・ミュージック・シアター」にて実施。
2004年、資生堂ピエヌCMソング「流し目プレイ☆」(出演:伊藤美咲、音楽:菅野よう子)の歌唱にて話題となる。
2005年、映画「真昼の花」(原作:角田光代、監督:秋原正俊、出演:森下千里、黒田アーサーほか) にてストーリーテラー役として出演。
25歳までに100曲を超えるスタンダード楽曲を録音し、ジャズ・ヴォーカルブームを牽引する存在に。
2007年、服部良一 〜生誕100周年記念トリビュート・アルバム〜に参加。「午前二時のブルース」を歌唱、話題となる。(参加アーチスト:福山雅治、井上陽水、関ジャニ∞、ゴスペラーズ、東京スカパラダイスオーケストラ、さだまさし、一青窈、山崎まさよし、松浦亜弥、日野皓正、徳永英明、布施明、森山良子、小田和正など)
2010年、ポニーキャニオンに移籍。ポニーキャニオンにて自己のレーベル「twinKle note」を立ち上げ、更に多くのリリースを重ねる。
2012年、「トミー・ヒルフィガー」にてイメージキャラクターを務める。
2016年にはリクエストの多い名曲を集めたアルバム「ザ・スタンダード」
2017年には「ザ・スタンダードⅡ」をリリース、通算20枚目のアルバムとなる。
2018年、「音楽生活25周年記念ツアー」を小林桂クインテットにて実施。
2019年、「クリスマスツアー2019 “Kei sings Xmas!”」を小林桂クインテットにて実施。
現在は自身と同世代のバンドメンバーから成るユニットでの活動を中心に全国的に演奏活動を展開中。
ジャズスタンダードの伝道師として、原曲の美しさを活かす曲解釈、またスキャットでミュージシャンと対等にインプロヴァイズして行くヴォーカル・スタイルは幅広いリスナー、ミュージシャンから支持され続けている。
■受賞歴
2000年
日本ジャズ・ヴォーカル賞大賞受賞
2001年
スイングジャーナル誌主催ジャズ・ディスク大賞ニュー・スター賞受賞
2002年
スイングジャーナル誌主催ジャズ・ディスク大賞ヴォーカル賞受賞
日本ゴールド・ディスク大賞JAZZ ALBUM OF THE YEAR受賞
文化庁主催 平成14年度芸術祭 レコード部門 優秀賞受賞
2003年
スイングジャーナル誌主催ジャズ・ディスク大賞ヴォーカル賞2年連続受賞
■TVCMソング
●資生堂アスプリール
●資生堂ピエヌ
●ルノーメガーヌ グラスルーフ カブリオレ
●ビー・スリー 魔法のパンツ
●サントリーウィスキー・トリスクラシック
●株式会社クルーズ
■TV番組テーマソング
●TBS系「ブロード・キャスター」オープニング・エンディングテーマ2年間
●NHKドラマ「行列48時間」エンディング
●テレビ朝日系 「ポータルANNニュース&スポーツ」オープニング